だれかさんのブログ

仮想通貨関係をメインで書く

マイニングの始め方

この記事はリクエストにより作成しました。
記事のリクエストは、基幹的なものや技術的なものを解説するのはやったりやらなかったりしますので、Discordサーバーでお気軽に(?)ご相談ください
また、マイニングに関する相談も(場合によっては有料で)お受けします

 

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まず、マイニングがどのようなものかわかってないと意味がないかもしれないので、マイニングについて全くわからない方はまずこちらを読むことをお勧めします。

 

darekasann-zzz.hatenablog.com

 

マイニングを始めるにあたり

マイニングというのはPoWコインでは必ず行われる作業である。マイニングは、確かに機械に特定の計算をさせて報酬を受け取ることだが、実際のところ、マイニングというのは何かしらの利益のために行うことが多い。

特に電気代が安い場所では純粋にマイニング事業で儲けるために掘られることが多い、日本では電気代が高いためあまりマイニングが行われないと思われがちかもしれないが、節税のためのマイニングが行われていることもあり、意外と日本でもマイニングというのは行われている。

ただ、どちらにせよ、やはり同じ費用を払って機材を購入しているわけなので、いかにその環境で効率よく採掘を行うかが大事となってくる。

マイニングそのものを学習するのであればマイニングに関するプロトコルさえわかればいいが、マイナーがどう動くか?を考えるには実際に収益目的マイニングを試してみるのが良いだろう。それではマイニングをするにあたりどのような手順を踏むか解説していこう。

尚、筆者は本業の一部としてこのようなマイニングのサポートも行っている。もし大規模に行う予定がある方がいる場合はご相談いただけると幸い。

 

1.機材を用意する

まず、マイニングを始めるには、マイニングする機械そのものが存在しないといけない。ただし、適当に買ってはいけない。掘りたいコインに合わせて機材を選択する必要があり、例えばGPUでBTCを掘ることは事実上不可能である。BTCを掘りたいのならBTC用のASICを用意する必要があり、LTC用のASICを用意しても意味がない。このように、正しい機材を購入する必要がある。

ただし、単純に、プールからどのように仕事を受け取り、どのように仕事の成果を提出するかなどの学習用のマイニングなら普通のPCのCPUでも問題ないかもしれないが・・・

収益性を考えた動きがどのようなものかを学ぶには、多分、GPUマイニングアルゴリズムのコインを掘るならばGPU、ASICマイニングアルゴリズムのコインを掘るならばASICといった具合に、それ用の機材があったほうが良いのかもしれない。

ただ、マイニングをやったことがない人がいきなりASICを買うのはお勧めできず、マイニング以外にも使い道の多いGPUでのマイニングのほうが初心者にも簡単なのかもしれない。また、良くも悪くもGPUはいろんなアルゴリズムのコインが掘れる。

 

2.マイニングするコインや、マイニングプールを選択する

自分に掘りたいコインがあるならそのコインを掘ればいい、
特にこだわりがないならNicehashで掘るなどで自動的に最も儲かるコインを掘ってくれるのでそうしたほうが収益性が高い場合も多い。

マイニングプールによっては登録が必要だったりそうじゃなかったりするが、どちらにせよ、どういうルートで日本円にするか?までは考えておこう。
例えば、BEAMを掘る場合だったら、どこのプールで掘るか、プールからどの取引所でBTCに換金するか、どの"日本の取引所"でBTCから日本円に変換するかまでは考えておこう。
(ただし、BTCやETHやMONAなど一部の通貨は日本円に直接交換可能なのでルートが楽にできる)

また、取引所で日本円に変換可能なルートがない場合でも、BTCをVPSサーバー代に使うことなどができることがある。大規模でない場合、このように用途があるならば日本円の出口は必ずしも必要ないかもしれない。

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プールでの報酬から銀行口座まで
 
3.マイニングソフトウェアを導入し、設定する

まず、GPUマイニングなら掘りたいアルゴリズムに対応したマイニングソフトウェアを導入する必要がある。例えばEthereumならEthminerやClaymore、BeamならlolminerやGminerといった具合である。また、NVIDIAGPUAMDGPUで違うマイニングソフトウェアが必要な場合もある。

プールに接続するための設定情報はほとんどの場合、プールが提供している。
通常必要なのは次の3つである:
接続先とポート
ユーザー名
アルゴリズム

パスワードは、実のところ必要ないことが多い、もしくはマイニングプールに特別な処理の要請のためにパスワード欄を使用していることもある。

 

例えば、ethminerの場合は以下のようなコマンドを入れる必要がある。
ethminer.exe -P stratum+tcp://0x0cBE8Fd1f1DBb09508f38020ede7174b1D70fc09@asia1.ethermine.org:4444

"stratum+tcp://"は、どのような接続方式かを書いている。
0x0cBE8Fd1f1DBb09508f38020ede7174b1D70fc09はユーザー名であるが、ここではEthereumのアドレスである。これはプールからの報酬を受け取るために入れている。
プールによってはこれはBTCアドレスだったり、はたまたプールの指定するユーザー名を入れる必要があるがこれはプールによって異なる。
"asia1.ethermine.org:4444"は接続先とポート番号である。

ここではEthereum専用のマイニングソフトウェアを使っているからアルゴリズム名を書くことなく済んでいる。
複数のアルゴリズムに対応しているマイニングソフトウェアなどでは、-a lyra2rev2や、-a quark等のコマンドを入れてアルゴリズム名を指定してやる必要もあるが、ここらへんはマイニングソフトウェアによって異なる。

ASICの場合は、ブラウザにIPアドレスを入力することでウェブコンソールなどに入って、ここで、接続先やユーザー名やパスワードを入力することになるだろう。

この点に関してはやることは実はASICでもGPUでもあまり変わらない。

 

4.マイニングが正しく行われているか確認する

設定してもその設定が間違っていたり、はたまたそもそも機械が故障していたりして正しい結果をサーバーに送ることができなかったら意味がない。ちゃんとログを見よう。

例えば、"Stratum authentication failed"と表示されている場合は正しいパラメータを入力できていなかったり、"Rejected"などと表示されている場合は、何かしらシェアが不正なものとして扱われているのでは?など、エラーメッセージみたいなものが表示されている場合はそれをよく読もう、検索すれば出てくる場合も多い。

ただ、実際のところ、上手くいかない場合に、どこがおかしいかというのは勘に頼る部分も多い。経験は大事である。

 

5.報酬を確認し、受け取る

プールは数秒~数分に1回、情報を更新しているので、正しい結果ならば報酬が増えていくはずである。ちゃんと確認しよう。
また、プールによって報酬を払いだしてくれるサイクルが異なる。1時間に1回の払い出しから1日1回の払い出しのペースのところが多い。

もしくは手動出金のプールもある。この場合は自分で出金しよう。

無事報酬を受け取れるのが確認出来たら、そこでようやくマイニングは正しく行われていると考えてよいだろう。