初心者に贈る、"マイニング"って何?
そもそもこのブログはマイニングに関する情報をメインとして作ってあるのだが、
そもそもマイニングの説明を忘れていたので・・・
そもそもマイニングとは何か?
マイニングとは、マイニングをするための機械を用いて、機械に特定の計算問題を解かせることである。
この計算問題は一定の基準で合格が設けられており、合格すると報酬がもらえる。とりあえずそのような理解で良いだろう。
何のためにマイニングをするのか?
報酬がもらえるからである。BTCの問題を1つ合格すると、6.25BTCと手数料報酬がもらえる。この報酬を貰って換金して儲けるべく、マイニングを行っていることが多い。
個人でマイニングはできるのか?
できる。ただし、ブロックを掘れるか(合格基準を満たせるか)は別問題である。
2020/11/18現在、多くのコインでは個人でブロックを掘りあてることは恐ろしく難しいものとなったというのもあり、そもそも数年前から"プールマイニング"をすることがほとんどである。
また、個人ではなく、団体でマイニングをするような場合もある。大規模な業者はそのようにしている。
プールマイニングとは何か?
個人ではブロックを掘りあてるのが恐ろしく難しいので、みんなの成果をまとめて、貢献度ごとに分配するような仕組みである。また、このシステムを運営しているのが"マイニングプール"である。マイニングプールは運営などのためにプール手数料として、マイナーから、多くの場合1~5%程度の報酬をとる。
マイニングプールはどのようなものがあるか?
BTCのプールだとAntpool、Poolin、F2Pool、BTC.comなどがある。
それ以外にもStratumの生みの親、Slush poolや、取引所が運営するBinance poolもある。
プールによっていろいろ特徴があり、手数料や報酬分配方式などが違う。
マイニング機材はどのようなものがあるのか?
BTCをCPUやGPUで掘っていた時代は数年前に終わり、2013年前後から、BTCを掘るための専用の機械、ASICで掘るようになった。
2020/11/18現在では、BitmainのAntminer S19やMicroBTのWhatsminer M31Sなどの製品がある。
ただ、GPUマイニングはBTC以外のコインで使われていることがある。たとえばEthereumや、GRIN、BeamなどはGPUで掘ることが多いコインである。
マイニングは儲かるのか?
チューニングや機材選択、電気代、プール選択や掘るコインの選択によってある程度変わってくる。日本でも工夫をすれば儲からないことはないが、やはり電気代が安い海外でのマイニングが主流である。
ただし、日本では節税としてのマイニングは行われることが多く、また、これだけは実際に機材を保有する必要がある。
尚、マイニングに興味があったり、もしくはマイニング関連の話を聞きたい方は、筆者のDiscordサーバーにお越しいただければ幸い。
ちょっとこれは難しいので、読みたい人のみが読めばよい
"合格"って何?
BTCに限らず、ほとんどのPoW通貨では、計算の結果の値が"ランダムで出る"とされている。ランダムな数字の中で、一定の数字より小さいものが出たら合格とするのである。
例えば、6面のサイコロを振って、すべての数字が出る確率は平等で、かつランダムとされている。ただ、3以下の数字が出る確率は半分だし、1が出る確率は1/6である。
20面体サイコロだとすると、5以下の数字が出る確率は1/4だし、2以下の数字が出る確率は1/10である。
BTC系のコイン(多くの暗号通貨)の場合は、2^256面のめちゃくちゃケタが多いサイコロである。*1
また、この"合格"を定めているのがBitsである。ただ、Bitsというのは人間にはわかりづらい値なので、"難易度"という、人間にわかりやすい値が存在し、ほとんどの場合こっちをみんなは見る。*2
マイニングプールの報酬分配方式とは?
マイニングプールの報酬分配方式には、たとえば、実際にブロックが掘れたかどうかに関わらず、このくらいの貢献度ならば理論上このくらい掘れただろうという成果に対し払ってしまう、PPSという分配方式や、ブロックを掘った瞬間からその少し前までに掘っていたマイナーに分配する、PPLNSという方式等、いろいろな分配方式がある。プールは自身の報酬分配方式について説明していることがあるので、これを確認するのも良いだろう。